手軽にいつでもどこでも使うことができるクレンジングシート。急なお泊りや疲れてすぐに寝てしまいたい時などに持っておくと非常に重宝するクレンジング剤ですよね。その普及率は高く、ホテルや旅館によっては常備してくれているところもあれば、コンビニなどでも気軽に購入することができるほど、一般化しています。
簡単に使えてそれでいて、しっかりメイクを落としてくれるということもあって、一度は誰しも使ったことがあるのではないでしょうか。
便利な反面、お肌にかかる負担は気になるところで、口コミなどを見ると肌荒れを起こした、肌トラブルが起きたという事例も少なくありません。
そこで今回はこのクレンジングシートがどういったものなのかを詳しくご紹介した後、実際の使用についてどうなのかについて踏み込んで解説していきたいと思います。
クレンジングシートとは?特徴を解説
クレンジングシートは、その名の通りクレンジング剤を最初から拭き取りタイプのコットンや不織布などに染み込ませて販売しているシートタイプのクレンジング剤です。簡単にメイクを落とせることで非常に人気が高く、またポイントメイク落としとしても利用されることが多いクレンジング剤です。
クレンジングシートは界面活性剤を多く含んだものが多く、オイルや水などの成分があまり含まれていないものもあります。界面活性剤はメイクを落とすためには欠かせない存在で、ほとんどのクレンジング剤に含まれています。界面活性剤の種類にもよりますが、高い洗浄力ゆえに肌を傷つけてしまうこともある成分です。
クレンジングシートの中には肌への負担を軽減するためにオイルを含ませたものや美容成分を多く配合したものもありますが、基本的にクレンジングシートは高い洗浄力を求められる商品のため、界面活性剤が大部分を占めるようになっています。
またメイクを直接拭き取るタイプのクレンジング剤になるので、どうしても肌に摩擦が起きてしまう負担の高いクレンジング剤です。
クレンジングシートは肌にやさしい?
前述したとおり、クレンジングシートはコットンや不織布などの繊維を使って、メイクを拭き取るタイプのクレンジング剤です。そのため肌への摩擦は避けられるものではなく、肌に負担を強いる構造になっています。
また含有されている成分の多くに界面活性剤を占めるため、成分的にも決して肌に優しいとは言えません。
美容学会などではクレンジングシートを悪だと考える意見も多く、シミやそばかすなどのメラニン色素沈着を招くとさえ言われています。実際に摩擦による肌への色素沈着は認められており、クレンジングシートを使って肌をきれいにしているようで摩擦で肌を痛めているといっても過言ではありません。
また高い洗浄力を維持するためにアルコール成分などが配合されているものも多く、クレンジングシートに含有されている界面活性剤が肌に残りやすいのもクレンジングシートの特徴です。
界面活性剤が肌に残ることで、肌の組織が破壊され肌に負担を与えてしまうようになります。
緊急を要する場合などにたまに使用するのであれば、肌への負担も最小限に抑えられますが、普段使いで日常的にクレンジングシートを使用するのはあまりお勧めできるものではありません。
洗い流し不要のシートって実際お肌にどうなの?
クレンジングシートの中には「メイク拭き取り後、洗い流し不要」と書かれた商品も多く販売されています。もちろん、含有されている成分はメーカーにより異なるため一概にすべての洗い流し不要シートがお肌に悪いとは言いませんが、正直なところ洗い流し不要だからそのままでいいとも言い難いのが現状です。
クレンジングシートの大半の成分となる界面活性剤は、洗浄力が非常に高く、その分お肌にかかる負担も大きい成分です。もちろん、メイクをしたままで寝てしまうよりかは、クレンジングシートを使ってメイクをきちんと落としてから寝る方がお肌にとってはまだいい選択ですが、できることならばクレンジングシートを使った肌を洗い流ししておきたいものです。
メイクはきれいに落ちても、シートに含有されている界面活性剤が肌に残っているケースはよくあり、多少なり肌トラブルを招く原因になってしまいます。
またその時はよくても、日々それが積み重なっていくと、肌には残留成分のダメージと摩擦のダメージとのダブルのダメージが蓄積するようになり、ゆくゆくはくすみ、黒ずみ、シミ、シワなどのなかなか治せない肌トラブルに発展してしまうこともあります。
特にもともと肌トラブルを抱えている人や敏感肌、ニキビ肌、乾燥肌の人が洗い流し不要のクレンジングシートを使ってそのままでいると、あっという間に肌の状態が悪化してしまいます。
洗浄力が高く、使い勝手がいいクレンジングシートですが、洗い流し不要のクレンジングシートと書かれていても、使用後はお肌のために洗顔しなおすようにしましょう。